加工安定性と加工精度を確保するために、スピンドル運転中に発生する振動の振幅と周波数を測定し、規定値を超えていないかを判断します。測定ポイントは固定側ベアリング(V1)と可動側ベアリング(V2)で、図 Fig.1 に示されています。正確なスピンドル振動分析は、故障の予測やスピンドル寿命の延長、装置の信頼性と生産効率の向上に貢献します。

Fig. 1 スピンドル振動測定の概略図
スピンドルの振動および動バランス基準
スピンドルの振動制御と動バランス精度は、加工品質および設備の寿命に大きく影響する重要な要素です。業界では通常、ISO 1940の動バランス等級に基づき、動バランスの精度を11段階に分類しています(Table 1参照)。この規格は、回転体のバランス基準として世界的に広く採用されています。
適切な動バランスは、スピンドルの振動を抑制し、加工の安定性を向上させ、ベアリングや機械部品の寿命を延ばす効果があります。以下は、一般的に使用されるバランス等級と許容不釣合い量の一例であり、高精度な運転と安定した生産を実現するための参考になります。

Table 1 動バランス規格に対応する数値