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スピンドルクランプ仕様ガイド|高精度加工のための取り付け基準

フランジなしスピンドルの取り付け要件(Spindle Holder Requirements – No Flange)

フランジのないスピンドルを取り付ける際は、以下の仕様を厳守してください。これにより、クランプの安定性と高精度な加工性能が確保されます。

  1. 図1に示すように、クランプ長は可能な限り延ばし、均一な荷重分散を確保します。
  2. 最小クランプ長はスピンドル外径の1.5倍(1.5×D)以上とし、滑りや応力集中を防止します。
  3. チャック内径公差はISO H6、スピンドル外径はISO h6と適合させ、精密で安定した取り付けを実現します。
  4. クランプホルダーの幾何公差:
     • 円筒度誤差 0.01mm
     •
    穴の同軸度誤差 0.01mm
  5. 図2に示す2分割クランプ設計を推奨します。これは均一なクランプ力とスピンドル保護に有効です。
  6. クランプ内径の中間フィット部分には0.01〜0.02mmの余裕寸法を設けてください。
  7. 図3のような誤った設計は、スピンドルスリーブやベアリング座を損傷する可能性があるため、使用を避けてください。
  8. クランプエリアはベアリング取付部と重ならないように設計し、圧迫の影響を避けてください。

 

図1. フランジなしのスピンドル保持治具

 

図2. 推奨される治具設計

 

図3. 推奨されない治具設計

 

フランジ付きスピンドルの取り付け要件(Spindle Holder Requirements – With Flange)

フランジ構造を持つスピンドルを固定する際は、以下のガイドラインに従ってください。

  1. クランプ長はできるだけ長く設計し、剛性と安全性を向上させます。
  2. チャック内径公差は+0.015mm〜+0.005mmとし、フランジとの適切な嵌合を確保します。
  3. クランプホルダーの精度要求:
     • 円筒度誤差 0.01mm
     •
    同軸度誤差 0.01mm
  4. フランジ接触面からスピンドルホルダーまでの距離(X値)は図4の仕様に従ってください。
  5. 取り付け手順:
     • スピンドルを位置決め穴に挿入し、フランジをしっかりとホルダーに固定します。

 

図4. フランジ付きスピンドル保持治具

 

正しいクランプで、スピンドル性能と寿命を最大化

スピンドルタイプに応じた正確な取り付け設計は、高精度加工の基本です。不適切なクランプは精度低下やスピンドル破損を引き起こす可能性があり、正確な設計・施工によって安定した加工性能を実現できます。